本屋に散財

先月は主に服やアクセを買ってストレス発散していましたが、とりあえず一通り一週間着まわせるくらいは服が出来たので、今月は本に走っています。なんでかというと、会社では、やれ日報だ自己紹介だ報告書だ感想文だ三分間スピーチだと色々文章や意見を書かされるわけですが、(一応この日記も毎日書いているし)こう出力ばっかりしているとなんというか、出力のやる気、みたいなものが枯渇していくわけです。逆に、本を読んだり雑誌を見たり講演を聞いたり演劇を見たり美術館に行ったり、とにかくクリエイティブな刺激を受けると自分の中の出力回路もちょっとはいい働きをしてくれるようで。出力されたものの質が上がるかどうかはさておき、速さと量と辛さはだいぶ変わります。というわけで、いい本を常に補給することや、文化的なことに触れてテンションをあげておくことは、自己管理の一貫として、できるだけ意識的にやっていこうと思っています。(しかしこれで本を読むのすらうんざりするときはとにかく寝るしかないという…)文章を書くのが苦手、という人は、とにかく文章を読みまくる。と自然とその何分の一かが自分からこぼれるようになるよ、と思っています。才能うんぬんはさておき、文章をひねり出す苦悩から少しは解放されるというか。まあ、その文章を磨き上げて、人に読ませられるようにするのは、もう少し自分の意識的な工夫と努力が必要になってくるわけですが。(私はそこんところの労力を惜しむので、どうにも「人に読んでいただける文章」というものが書けません)
で、今日の補給物:

ぶたぶた日記 (光文社文庫)

ぶたぶた日記 (光文社文庫)

このシリーズはおすすめです。ぶたぶた、大好きだ。特にこの本の最終話は人とうまく話が出来ない、付き合いたくないと人間関係で悩んでいる人にちょっと読んで貰っておきたい。人間歩み寄りとほんのちょっとの意識の転換で変わるもんです。
奇譚草子 (文春文庫)

奇譚草子 (文春文庫)

もう一冊はこちら。夢枕氏の短編集。この人本当に宇治拾遺とか今昔とか好きなんだなあとしみじみ。(説話集は原文で読んだほうが絶対面白いと思う/源氏物語を原文って言うと厳しいけど)でもこの人の長編に比べると、短編集は秀逸ながらもやっぱり食いたりなさが。