人形

友人に誘われ、人形展へ。流行のドルフィーとかではなく、どちらかというと雛人形寄り。とてもきゅんきゅんしました(頭悪い感じの感想)。

きゅんきゅん、だけではあまりな感想なので、以下若干語りますと、

まずは人形のみならず舞台なども手がける幅の広い人形師の方だけあって、人形本体はもとより、その配置・小道具・背景・添えられた言葉等々、あらゆるものを使って、展示空間を作りあげているのにたいし、プロの根性を見ました。その表現力と発想力、なにより、ものいわずとも情報を他者へ開示する伝達力を分けて欲しいものです。例えば、人形のほんの少しの姿勢の違いで、若さやポジションや性格付けを雄弁に物語れるところとか。
そしてこのぐらい性根をすえて細部までこだわったものづくりをしたいものよ、と、最近締め切りに追われて手抜きまみれの設計書を書いている身としてはしみじみと思うところがありました。

展示物個々体については、崇徳も清盛も捨てがたいものがありますが、やはりここは白河上皇の男っぷりに軍配をあげたいと思います。惚れる。構成・細工等含めた総合点では、琵琶法師と常盤御前が同率一位。あああしかし三人まとめてというなら、美女二人侍らせた鳥羽上皇も捨てがたい。あの貴公子然としたSッぷりは凄い。海中の都におわす安徳帝の表現も素敵でした。

その後、しおどめのアートフェスにふらりを足を伸ばし、うっかり散財しそうになりました。携帯ストラップにウサギを一匹購入したので、しばらく携帯を眺めるたび、心中ニヤニヤしそうです。




ちなみに、平日は相変わらず終電の日々。しょんぼり。