茶筒型

昔の人は富士山型で、最近の人は茶筒型。
なにかというと、モノの売れ方の話だそうです。昭和60年代くらいの生まれの人は、自分の価値判断に基づいてものを買うので、売れ行きの線は流行りだしてからしばらくなだらかに上昇しそれからピークを迎え、その後徐々に買う人が減っていく富士山型のラインを描くそうです。ところが最近の人は「自分が欲しいから」ではなくて「みんなが買ってる」ことに価値観を置くので、その商品が売れるときはガッとうれて、売れなくなるときは急激にみんな買わなくなるという、まるでドラム缶とか茶筒のようなかくかくしたラインを売れゆきの線は描くんだそうです。ほんまかいな。
私はどちらかというと、好きなものはずーっとしつこく好きだし、買うときはあまりはやり廃りを気にしないタイプです。ベストセラーは五年位して図書館で借りて読んでるタイプです。まあいわゆる昔型の人間のような。
こういうタイプは、自分が中心の価値観を持っているので、よく言えば安定していますが、悪く言えば流行に鈍感で周りを気にしないつきあいにくいタイプです。
そんな私と比較して、うちの妹は回りに気を遣い、流行のものは流行ってるときに手に入れたいという、いわゆる私とは正反対の典型的現代人タイプなんですが、姉妹2人比べてみると、これがどちらが一概にできがわるいとか優劣をつけることが出来ない。
彼女は人に気を遣いすぎて疲れていたりふりまわされたりしているし、私は私で自分が周りと合わせられないと思ったり、人付き合いの下手な社会不適合者な心持ちがして凹んでみたり。もちろんコレは物事の一面に過ぎないということは判っているので、いつまでもぐだぐだ悩みはしませんが、どうもそういう考えにとらわれることがしばしばあるのも事実。妹のようになりたいとは思わないけど、自分自身に満足しているかといわれればそうではなくて、でも満足できないなら変わるために努力すればいいのにそれを面倒くさがる自分がいて、それがすごく嫌だと思ったり、嫌だと思うのに動かないのは、その感情と自分が変わることを天秤にかけて変わらないことを選んでいるのだから文句を言う筋合いはないのだと思ったり、思考の堂々巡り。
そんなことをつれづれ思う今日この頃。

…ただの愚痴日記かよ!